EC-CUBE3beta4をさくらVPSにインストールしてみた

EC-CUBE3のベータ版をインストールしてみました。

GitHubからフォークして、cloneして・・・?もうちんぷんかん!というお客様もいたので、Git経由じゃない方法(限りなくコマンドを叩かない方法)をご紹介します。

 

現在は、これまでのような、
設置して、installディレクトリにアクセスしてWEBでお手軽インストール!
というのが出来ません。(後々実装されるそうです)

今回は、http://ecc3.morrighan.biz/にEC-CUBE3を設置します。

現在、管理画面の方は、諸事情でログインできなくしてあります。
他のサイト様にもデモはありますので、そちらで試されるか、どうしてもここのデモを触りたい!という場合は、info@morrighan.bizまでメールをください。

  1. 事前の準備をする
    1. サーバー上にサブドメイン用のディレクトリとして「/www/ecc3」をきる

      DNSの設定も、ecc3のAレコードが該当サーバーに向くようにしておきましょう!
    2. データベースを作成これまで同様にmysqlとpostgresが使えるようです。
      mysql大好きなのでひとまずmysqlで構築します。

      1. データベースの作成
        「eccube3_demo」というデータベースを作成。一応、キャラクターセットはutf8に。
      2. ユーザー名を作成して限定権限にしておく
        まだbetaですし、念のために「eccube3」というユーザーを作成しておいて、利用可能なデータベースをeccube3_demoのみにしておきます。
  2. EC-CUBE3beta4をDLして解凍

    EC-CUBE3公式サイトから、eccube-3.0.0-beta4.tar.gzをDLしてきます。
    Gitから最新を持ってくる場合は、随時開発されているので、以降で紹介している設定内容や機能に差があると思いますが、その点ご了承ください。

    tar.gzを解凍すると、eccube_install.shというファイルがあり、これがインストールの要になります。これまでと同じようにショップ名やメアドは管理画面から変更できるのでスルーして、大事なパスとDB設定あたりを変更します。

    1. URLを変更する

      export HTTP_URL=${HTTP_URL:-“http://ecc3.morrighan.biz“}
      export HTTPS_URL=${HTTPS_URL:-“https://ecc3.morrighan.biz“}

      赤文字部分を設置するURLに変更します

    2. ルートパスを変更する

      2系統までにはない設定です。

      export ROOT_URLPATH=${ROOT_URLPATH:-“/”}

      こうしておきます。
      解凍したファイルの構造としては、2系統までと同じように、html以下がドキュメントルートとして考えてもいいと思います。(そうじゃなくてもいいようにはなってます)個人的に、ドキュメントルート以下にhtmlディレクトリがあるのが好きじゃないですし、apacheの設定のドキュメントルートは「/www/ecc3/html」にしておきます。

    3. DBの設定を変更する

      export DBSERVER=${DBSERVER-“localhost”}
      export DBNAME=${DBNAME:-“eccube3_demo”}
      export DBUSER=${DBUSER:-“eccube3”}
      export DBPASS=${DBPASS:-“eccube3”}

      データベースのサーバー、データベース名、ユーザー名、パスワードの設定です。
      2系統までのインストール画面やconfigにもあったものと同じですね。

  3. サーバーにアップロードする

    /www/ecc3に解凍したディレクトリ以下をアップロードします。
    /www/ecc3/html ができる感じです。
  4. SSH接続して、eccube_install.shを実行する

    cd /www/ecc3
    sh ./eccube_install.sh mysql

    postgresを利用する場合は、shの実行コマンドの引数「mysql」を「pgsql」にします。

    ここで、.shを実行するためSSH接続が必要になってしまいます。
    shファイルを実行できない権限しか与えられていなかったり、SSH接続ができないサーバーでは、ここでつまります。

    もしくは、ローカルに開発環境があるなら、開発環境でインストール処理後にソースを該当のサーバーに持っていくしか今のところ方法はないです。

  5. 「Finished Successful!」と表示されればOKmysqlのrootではないユーザーでインストール処理をすると途中、こんなのが表示されます。

    ERROR 1045 (28000): Access denied for user ‘root’@’localhost’ (using password: YES)

    これは、mysqlのrootユーザー権限で、「eccube_install.shに設定したDB設定をもとに、データベースのdropと新規作成、ユーザーの作成」しているので、今回はDBからユーザーを先に作成しているので影響はないです。
    気になるようであれば、eccube_install.shの

    ROOTPASS=${DBPASS}

    この部分の${DBPASS}を、rootのパスワードに変えちゃうか、DB設定自体をrootユーザーにしちゃうかで解決はします。

  6. アクセスしてみる

    EC-CUBE3管理画面
    EC-CUBE3管理画面

    管理画面は http://ecc3.morrighan.biz/admin/

     

    管理画面へのデフォルトログインIDは、2系統同様に
    ログインID admin / Password password
    です。

    EC-CUBE3フロント
    EC-CUBE3フロント

    フロントは http://ecc3.morrighan.biz/

    おしゃれになりました。レスポンシブ対応されていますね。
    個人的には、あのデフォルトの立方隊テンプレートではなくて
    少し寂しいです。

 

無事インストールできたでしょうか?

大きな変更点は、

bootstrapでレスポンシブ対応されていることと

注文画面のコンパクト化

ではないでしょうか。

未実装がまだまだ多いので「完全消えた」わけではないみたいですが、

2系統にあった機能で今時点で確認が取れない機能といえば、メーカー管理とレビュー、帳票でしょうか。あとは、パラメータ管理がないので、細かく設定できていた部分が設定できなくなっています。

レビューはテーブル自体は存在していますね。帳票もPDFのライブラリファイルがあるので、ただ未実装というだけのようです。
メーカーはテーブルもカラムも存在していないみたいですねぇ…。

 

silexベースになったことで、これまでのEC-CUBEに慣れてしまっていたエンジニアさんやWEB会社さんは辛いかもしれないですね。それにまだまだ安定しているのは2系統です。

EC-CUBE3で冒険したいというご相談お待ちしております。


投稿日

カテゴリー:

投稿者: